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黒人差別の闇。奇怪・謎の連続で怖すぎるホラー「ゲット・アウト」がとっても良かった件

レビュー
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こんにちわ!なちゃ子です!

とっても寒い日が続きますね。
なちゃ子は南国に住んでるんですが(笑)とても寒くて毎朝凍えてます…
こんなに寒いならいっそ雪が降ってくれればいいのに。。

2週間ほど前になりますが、ホラー好きの後輩と映画館でホラー見よう!という話題になり
観に行ってきましたー!

ずっと気になっていた映画

「ゲット・アウト」

やっとみれたーーーーー!!

「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」を観に行ったときに劇場予告を見て
ずーーーーっと気になってました…!

作品概要

あらすじ

アフリカ系アメリカ人の黒人のクリス。写真家として働くクリスの恋人はとても美しい白人のローズ。
ある日ローズに実家に招待され、きっと歓迎されないだろうと気乗りしないまま向かうクリス。
そこでは思いのほかとても歓迎され、違和感を覚える。使用人2人は黒人のジョージーナとウォルター。
同じ黒人なのでクリスは気さくに声をかけるが不気味で異質なふたり。
翌日はローズの祖父の命日で毎年行うパーティがあり、ローズもとても気落ちしていたがパーティの参加者はみなクリスを歓迎する。
参加者が全員白人であり違和感あるほどの歓迎ぶりに居心地が悪いクリスであったが、その中に一人黒人の青年を発見し声をかける。だがその対応は黒人らしからぬ反応であった。
こっそりその青年を写真に撮ったクリスだがフラッシュを消し忘れ、そのフラッシュに突然青年は鼻血を出し「出て行け!!」とクリスに殴り掛かる。
そして耐えられなくなったクリスはローズとともに家に帰ることにするのだが・・・

キャスト

クリス・ワシントン(ダニエル・カルーヤ)
ローズ・アーミテージ(アリソン・ウィリアムズ)
ディーン・アーミテージ(ブラッドリー・ウィットフォード)
ジェレミー・アーミテージ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)
ミッシー・アーミテージ(キャサリン・キーナー)

監督:ジョーダン・ピール

大まかな流れ(ネタバレ有)

ローズの実家、アーミテージ家に向かう途中の山道で、和気あいあいと話しながら運転していると急にシカが飛び出してきてひき殺してしまいます。
とりあえず警察に電話してみます。
やってきた白人警察は運転していたローズではなくクリスの身分証も提示させようとします。
ローズはそれに怒り、クリスは慣れっこなのか素直に提示しようとしますが
ローズは絶対に出さなくていいと言い切り、警察も諦めます。
そんな思いやりのあるローズの実家に行くと、両親もまた黒人差別などしないとてもいい両親でクリスをこれでもかというほど歓迎してくれます。
行き過ぎた歓迎に少し違和感を覚えますが楽しい時間を過ごします。
アーミテージ家では黒人二人を使用人として雇っていました。
クリスは使用人の一人ウォルターに話しかけますが、なんだか気味の悪いウォルター。
乗りも悪いし、ローズを「可愛いだろう、いい子だろう、最高だろう」と彼氏のクリスに言ってくるので、クリスは「あいつ絶対ローズのこと実は好きで俺をねたんでやがるぜ」とローズに言いますが
ローズは「ばかじゃないの」と聞く耳を持ちません。

その日の夜、タバコが吸えずイライラしたクリスは家の庭に出ます。
そこへこちらへ猛ダッシュしてくるウォルターが。
驚いて避けるクリスをよそに、そのまま走り去るウォルター。
振り返ると家の窓から外を見つめるジョージーナ。
気味が悪く感じ家の中に戻るとローズの母、ミッシーにタバコを吸ったことを指摘され呼び止められます。
そして話をしようと言われソファーに腰かけると、ティーカップの中をスプーンでくるくるかき混ぜる音を立てながら、巧みな話術でどんどんクリスの過去の辛い出来事を呼び覚ましていきます。
クリスは幼いころ、シングルマザーで働く母の帰りをテレビを見ながら待っていた日
母をひき逃げで亡くしてしまいます。帰ってこない母に嫌な予感を感じながらもテレビを見続けていた自分をずっと責めながら生きていました。それはクリスにとってとても辛い記憶として封印されていました。

辛い記憶を呼び覚まされたクリスはそのままミッシーの催眠術にかかり
「沈め」と言われた瞬間、ソファから床へ、床から真っ暗の底なしの空間へ沈みます。
遠くなる明るい視界。


出典:公式予告編

目を覚ますとベッドの上でした。
夢かと思い安心するのもつかの間。
ウォルターに、「昨日は驚かせてすまない。ジョギング中だった」
と言われ「奥様の部屋で長い間なにをしていたんだ?」と尋ねられ不安になります。

そしてこの日はローズの祖父を称えるパーティが開催されアーミテージ家には白人の着飾った老人が集まります。
とても居心地が悪い中一人の黒人青年を見つけ声を掛けますが、彼は自分が黒人として居心地が悪いと感じている様子はまるでなく
なんと白人の貴婦人の妻を連れていました。


出典:公式予告編

なんとも滑稽な様子にクリスはカメラで青年を隠し撮りします。
が、フラッシュを消し忘れ光ってしまいます。
その光に反応したのか、黒人青年は急に怒り狂い鼻血を出しながらクリスに向かって
大声で「出て行け!!」と。
異常な行動にクリスは唖然とし、不可解な出来事の連続にローズに帰りたいと打ち明けます。
そしてローズとともに今夜帰ることになります。

夜荷造りしていると、ローズの部屋の奥のクローゼットが不自然に開いていることに気付くクリス。
そこにはひとつの箱が置いてあり、開けてみると中にはローズとともに写る黒人男性の大量の写真が。
そして最後の写真は、ジョージーナとともに写るローズでした。
不審に思いながらも家の玄関へ。
両親とローズの弟に引き止められるクリスですが、ローズに「車のキーを」と。
キーを探すローズですがなかなかバックからキーが見つかりません。


出典:公式予告編

引き止める両親と鍵を見つけられないローズにイラだったクリスはローズを怒鳴ります。
その瞬間、キーを出したローズは「渡さない」と告げ
母親のミッシーがティースプーンを鳴らします。
すると突然思考が停止し、クリスは倒れ床の底の闇に沈みます。

目を覚ますとそこは裁判所のような場所で、クリスは椅子に縛り付けられています。
目の前には画面があり、たびたびティースプーンを鳴らす映像が入り気を失います。


出典:公式予告編

流れる映像の中には盲目の老人が語りかけてくる映像もあり、なんとその内容は
健康な黒人を連れてきて、白人のお金持ちの老人の脳をその黒人と入れ替え
若い強靭な肉体を得る手術をしているという説明でした。
その手術を行うのが外科医であるローズの父親でした。

そう、アーミテージ家はローズが黒人を捕まえ、母が催眠術を掛け
父が脳の手術をしている家系だったのです。
そのため、まだ自我が残る本人を催眠術で抑え込み白人は生き続ける。
使用人の黒人二人が奇妙な行動を取るのは本当の自分が抑え込まれているせいでした。
そしてカメラのフラッシュが暗示を一瞬解く効果があるのか、パーティに来ていた青年も
フラッシュにより自我が出てきて、主人公に警告していたのでした。

すべてに裏切られていたことがわかり、怒りのスイッチが入った主人公の逆襲が始まります。

続きはこの後ネタバレを含みながら書いていきます。
が、是非本編を鑑賞して伏線回収をしてみてください。

作品感想

怖っ!!!!!!www
これ、怖すぎ!
予想に反してちょっと非現実的というか、ファンタジーな感じだったけど
でもこんな思考回路の人、いそうで怖い!!
途中から本当に主人公に助かってほしくて映画館の中で「がんばれ!!」ってつぶやきました(笑)

序盤、まんまとずっと騙されてた

序盤というかかなり最後のほうまで、私はずっとローズは味方だとなぜか信じ切っていましたww
一緒に観に行っていた後輩が、途中からめっちゃでかい声で

「なちゃ子さん!この彼女なんかこわい、絶対敵ですよ敵!!」

って言いながらしがみついてくるもんだから

「そんなわけないじゃん。これはおかしくなった家族とその他周辺の人々から彼女と二人で両親を捨てて逃げ出すって話なんだよ」

ってどや顔で言い放った私、今更ながら草すぎる。
ごめんね後輩ちゃん。

だってあのパーティの日の夕方
湖のベンチで二人抱き合って、泣きながら帰ろうって話をするシーン
純粋に感動してウルってしちゃったもん。( ;∀;)

そしたらローズさん、まさかのキーを探すシーンで途中まで必死に探してたのに急に
(´_ゝ`)ドヤ
って顔でキー見せびらかして「あげなーい」みたいなこと言ってきて
あのときの私の気持ちは確実にクリスとシンクロしてたわ。うん。

伏線の数がすごい

見終わって思い返すと気付きますが、伏線の数がすごいです。
「あぁ、あのシーンこういう事だったんだ」
と気付かされるシーンがたくさんあります。
あのジョージーナの涙とかウォルターのローズへの愛とか両親の職業とか…
二度見ても美味しい映画です。

催眠術のシーンが一番怖い

私が一番怖かったシーンが、催眠術にかけられ床に沈むシーン。


出典:公式予告編

このシーン、まさに金縛りにあってる時の孤独感とか周りの音が聞こえない真っ暗な空間の怖さを思い出し
表現が上手いなぁと感じました(´ω` )
ミッシーに目を手のひらで覆われ、唯一のこの窓から差す光も奪われるシーンは暗闇に囚われる恐怖が画面越しにひしひしと伝わりました。

黒人差別問題の絶望しか伝わらなかった

私が最初見ていた時は、白人の恋人がずっと味方をしてくれて
困難を乗り越えて、人種という壁を壊すハッピーエンドが待っていると勝手に思ってました(;´∀`)
ですが結局白人全員に裏切られ、ラストで助けに来たのも黒人の友人という
黒人、白人の溝は深く残ったままの終わり方でした。
ある意味現代の人種差別の残酷さを浮き彫りというか、問題視していることをメッセージとしているのでしょうか。

評価

[aside type=”boader”]ゲット・アウト

ストーリー  5.0
びっくり  5.0
ホラー  5.0
サスペンス  5.0
総合  5.0

[/aside]
黒人差別の闇を非現実的な出来事でうまく表現している映画でした。
何はともあれ主人公が死ななくて本当によかったです。
主人公クリスにはなんの落ち度もなく、理不尽にこの家族の闇に巻き込まれてしまってただただ可哀想でした。
そして終わり方も、以前より白人に対して憎しみが残るであろう終わり方。
警察がやってきて取り調べを受けてもきっと理不尽な取り調べが待っているだろうなと予想出来ます。
結局は白人は信じられない。血は争えない。
悲しいお話でした。
でも、催眠術のシーンや数々の白人や使用人の不気味な演出
後半のアクションシーンはとってもワクワクして見ていて面白かったです!
音楽も素敵な音楽でした(´ω` )
DVDが出たら必ずまた見てみたい映画でした!

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